あまのじゃくな恋のお題

古い未投稿の記事をあさっていたら見つけた。もったいないので貼っておく。

恋したくなるお題 (配布)より。
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あまのじゃくな恋のお題

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01. 肩をぶつけて作るきっかけ

ねえねえ、聞いてもいい?
告白って、どぉやってしたらぃぃのかな?「…好き」って。言うだけだって?でも…無理だよぉ。カレ、アタシのことなんか知らないかもしれないし。カレって誰かって?い、言えないよッ!うわあ、恥ずかしいよ!!やだってばあ!うーん、そんなに知りたいの?わかった、じゃあヒントだけだよ?あのね…
……………




(バキィィィイイイッ)

てめええええ!!スルーして読み飛ばそうとしてんじゃねえ!!!乙女が恋愛相談しようとしてんだからちょっとぐれぇ付き合ってけや!あほんだら!
…あのね、アタシが好きなのは、3年の近藤先輩。背は高いし、顔はちょぉいいし、大人っぽぃし、おまけに生徒会長なんだよ!満点ボーイですよねーっ!アタシもね、自分で言うものなんだけど、顔はまあまあ可愛いし、きずかい(←変換できないよぉ ;;;)とかできる空気読める優しい人だと思うし(だって友達多いもん!)、先輩に釣り合っちゃうかもしんないなーっ、とか、思ってるわけです。
嘘嘘。アタシなんか、無理だよね!わかってるよん。
でもさぁ、やっぱり、少しはセンパイにアタシのコト、知ってほしいなーとか、思うワケです。
…ね、どうすればいいかな?いきなり言い寄ってヘンな女とか思われたくないし。いい方法ないかな?

え?すごくいい方法がある?やったぁ!教えてっ♪

ふむふむ…まず…
食パンをトーストします。

なに?どういうこと?
え?黙って聞けって?わかった。

次に、意中の彼の通学路を調べて、曲がり角で待ち伏せします。
そして彼がやってきたら、トーストを口にくわえて
「きゃー!遅刻するう☆」
と言いながら曲がり角から飛び出してください。……

ちょっと待って。口にパンをくわえながら物を言うってどうすればいいの?
え?その辺は大昔からツッコんではいけないルール?わかったわ。

それでそれで?そしたら……恋が芽生えます。…え?

それって、本当なの!?
わかった、早速やってみるねっ!さんきゅうですっ☆
あ、今、「ふぅ、やれやれ」とかって言わなかったかテメェ!?まあ、別にいいけど…



チーンッ
トースター「パンが焼けたよっ♪パンが焼けたよっ♪」

ふふ…戦闘準備は完了よ。パンもサクッといい焼け上がりだわ。
(電気会社の人「そこの君ぃ、勝手に電柱から電力を使ってパンを焼かな……ぐふっ」)
(改造エアガンを懐にしまう)
来た来た来た!キャー!近藤センパイだあっ!!はぁはぁ、いつ見てもカッコいい…あの首筋…セクシーすぎるよぉっ。かぶりつきたいにゃぁ…。あ、よだれが。
…………
よぉし、このタイミングね!いっくよー!

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
「きゃ――――!!!遅刻するう☆☆☆☆☆」
ド―――――――ン!!!!!!!!!

(転倒♪♪)

「つつ…ご、ゴメン君大丈夫!?」
ギャアアアアアア!!!!近藤センパイに話かけられてるじゃねえええかあああ!!!!!顔近っけええええ!!!!アリエネェエエエエ!!!!!心臓バッコンバッコンいいまくって死ぬうううう!!!!
「あ、君、同じ学校の人だね?」
てめえええええええエスパーかあああああ何でわかったんだああああ(自分が何を着ているか忘れている)
「ごめん、どっか打った?立てる??」
手、手を…
センパイが、アタシの手をにぎああああああああああああああああああああああ
にゃああああああああああああああああ!!!!!

アタシはいたたまれなくてバッ!と立ち上がった。
『アタシの方こそごめんなさい、センパイ!あの、生徒会長の近藤センパイですよね?お会いできて光栄で?・・逐・蛟・ o?・・Lミu"煖』

「てめえ!!!飛び出すんじゃねえ危ねぇだろが!そんなキモい顔近づけんな、生理的に無理なんだよ!触れるな!話し掛けるな!存在するな!!!!馬鹿!」

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
……



ねえねえ、とゆーわけで、
多分恋が芽生えちゃったんじゃないかと思うんですよ。アタマまーっしろで、じぶん何て言ったか覚えてナイんだケド。(まあいつものことだし)今ごろセンパイは
「このトーストにピッタリの歯型の持ち主を探している」んじゃないかなっ♪キャーッ♪



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02. 偶然の言い訳は二回まで

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はぁーっ と息。ぼんやり白い。もうそんな季節なんだな、と思ってみる。

両手をズボンのポケットに突っ込んで歩く。明日からはマフラーを着けよう。寒さに、自然と足が速まるが……ダメダメ、ゆっくり歩こう。大人の余裕で!
初冬の町の様子は美しい。肌に感じる厳しさに反し、木々は極彩色の装いを脱ぐ様子も見せず、空は澄み、すべてが清々しい。少なくとも僕の目にはそう見える。

「ぐっさん、おっはよー!」

クラスメートの高木だった。ぐっさんとはクラスでの僕のあだ名。
僕も挨拶を返す。
「おはよう、高木さん」
「あはははー、よく会いますなあ!」
そう。僕らは、昨日もこの場所で会った。それで一緒に登校した。ついでに言うと、一昨日もだ。
「そうだね。よく会うね」
(でも高木の家は逆方向じゃなかったけ…)
なんて、言わないでおいてやった。


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